児童労働

児童労働とは、子どもから子供時代を取り上げ、可能性や尊厳を奪う労働を指す。通常、子どもにとって精神的、肉体的、社会的、道徳的に危険で有害な労働、および/または子どもの就学の機会を妨げる労働が「児童労働」と定義される。児童労働かどうかの定義は、子どもの年齢、労働の種類や時間、労働条件などを制限する各国の規制や政策によって異なる。国際労働機関(ILO)は、雇用または労働に就ける一般的な最低年齢を15歳(軽作業の場合は13歳)、危険な労働の最低年齢を18歳(特定の厳しい条件の場合は16歳)と定めている。ILOによると、児童労働に苦しむ子どもは1億6,000万人(女児6,300万人、男児9,700万人)で、世界の子どものほぼ10人に1人が児童労働者であると推定されている。また、児童労働者の半数近くが危険な仕事に就いている。