倫理規定

倫理規定または行動規範とは、倫理的な原則や基準に関して、組織が遵守することに合意している自主的な規則や規定のことである。行動規範には多くの場合正しいことが書かれているが、実際の行動は伴わないのが常である。例えば、バングラデシュのラナプラザにある工場から調達していたヨーロッパのブランドは、いずれも行動規範を定めていたが、安全な職場環境は実現せず、2013年に建物が崩壊した際には1,130人以上が死亡した。ラナ・プラザ事件が世界的なトップニュースとなった後、消費者からは、ブランドやサプライヤーが労働者の安全や権利侵害に対して責任を負うこと、そしてブランドが自社の製品を製造する労働者を公平に扱うことへの期待の声が上がった。残念なことに、多くの生産国では労働法が弱い場合があり、倫理規範/行動規範はあくまで自主的な基準に留まっている。